みんなちがって、みんないい

みんなちがって、みんないい

 

とは有名な金子みすゞ詩の一節。

『私と小鳥と鈴と』

私が両手をひろげても、
お空はちっとも飛べないが、
飛べる小鳥は私のように、
地面(じべた)を速くは走れない。

私がからだをゆすっても、
きれいな音は出ないけど、
あの鳴る鈴は私のように、
たくさんな唄は知らないよ。

鈴と、小鳥と、それから私、
みんなちがって、みんないい。

 

 

=====

自分にないものを持っている人、
それがとくに自分が欲しいものだと
羨ましいですよね。

 

それを持っている人のほうが素晴らしくて
自分がそうじゃない、みたいに感じたり。
そんな時にこの金子みすゞの詩を読むと
ちょっとホッとするというか、
それでいいんだ、という気持ちになれる。

違いってそういうことだよね、って。

一方、その違いが
相手の持っているもの、相手の行動が
自分にとって「ありえないもの」「ダメなもの」
だとすると、気持ちの持ち方は全然ちがって
なかなか相手を認められない、正そうとしてしまう。

 

どんな時も
みんなちがって、みんないい
なんだよね。

 

自分の上にも下にも人をおかない。
フラットでいい。
隣で笑っていよう。
めぐりめぐって自分に笑顔がかえってくる。

 

そう、目の前の人を助けたくて
目の前の人の役に立ちたくて頑張る時。
報われたという気持ちをその人からもらえないと
むなしくなって、「なんで私ばっかり!」と
感謝を無理に求めようとしたりすること
あるよね。

自分の努力はなんだったんだ
無駄働きか

なんて自分を責めそうになるのをちょっと止めて、

助けたい、役に立ちたいと思った気持ちは
めぐりめぐって自分のもとへ帰ってくる。
目の前のひとから返されるものとは限らない。
と思っていた方が、はるかに気分がいいって気づいたよね。

 

だから

役に立ちたい、誰かに尽くしたい
そう思って動いた自分をハグしてあげよう。

よく頑張ってるよ。ありがとうね。
まずは自分で自分と乾杯ね。

 

そう、めぐってくるよね。